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3種類の葉で比較!オランダフラワーで実感的な樹木を作る手順

2017年11月11日加筆・修正

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レイアウトやジオラマにかかせない樹木ですが、皆さんはどうやって作っているでしょうか。市販品をそのまま使っている方や、ワイヤーをねじってパテで仕上げている方など様々だと思います。ここではオランダフラワーを使って実感的な樹木を作る手順を解説します。葉は3種類用意したので最後にそれぞれ比較してみます。

オランダフラワーを使って実感的な樹木を作る方法

ベースになる樹木の準備

オランダフラワーをほぐす
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ほとんどの方はこの作業はいらないと思います。なぜならネット通販で少量を買った場合には、すでにほぐされていてある程度厳選されたものが送られてくるからです。でも実は最初はこんな感じだったりします・・・。まるで大きなカリフラワー。この状態を見ると植物の根っこというのがよくわかります。この状態からほぐして形の良いものを選びます。

形を整える
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オランダフラワーには右上の画像に写っているような葉のようなものがついています。これをピンセットで取り除いておきましょう。またこの時点でいらないと思う幹の部分は同じくピンセットで取ってください。

むちゃくちゃ散らかる作業なので、片付けやすい場所を選んでから始めてください。奥さんや母親に怒られますので。

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サーフェーサー、ライトグレーを吹く
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このままの色では樹木に見えないので着色していきます。まずはサーフェーサーかグレー系のスプレーを軽く吹きつけます。この時気をつけるのはしっかり吹きつけないこと。画像のようにオランダフラワーを逆さまにして煽るようにシュッと吹きつけます。オランダフラワーの元の色を残しつつ、ムラがあるくらいの方が自然に仕上がります。

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墨液に浸す
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スプレーが乾いたら墨液を水で希釈したものに浸します。通称"墨液プール"です。希釈の比率はいつも大雑把なのですが、1:1くらいで良いと思います。ただ濃すぎると真っ黒になってしまうので浸す前にいらない部分でテストしてからの方が良いでしょう。

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ドボンと全体を浸したら新聞紙などに軽く叩きつけるようにして余分な墨液を落として乾燥させます。割とはじきますが乾燥した時にムラになって丁度良い感じになりますのでご心配なく。

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乾いた状態です。ちょっと墨液が薄かった気も・・・。ただこの後に葉を付けていくと陰になってそんなに気にならないと思います。また「木=茶色」というイメージがあるかもしれませんが、実際の樹木は綺麗な茶色ではなく黒っぽかったり、ちょっとグレーっぽかったりします。これでベースの完成です。

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墨液の濃さを調節すればこんな感じの色味にもなります。これは店長が調合して浸したものですが、こうやって比べると店長がやった方が実感的ですかね・・・。

葉をつける

接着剤の種類
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接着剤は色々ありますが、私は"Faller 170492 Expert Plastic Cement"を使っています。楽なのはスプレーのりですが、どうしても幹にも葉っぱがついてしまうので私は使いません。

もしスプレーのりを使うなら3Mの77番をひと吹きで決めるのがコツです。55番だと接着力が弱すぎて、99番だと強すぎて糸をひきます。また、スプレーのりの重ね付けは汚くなるのでおすすめしません。スプラーのりを使うなら一発で形にして、ケープなどのヘアスプレーで固着します。

接着剤をつける際の注意点

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接着剤は基本的に点付けしていきます。いっぺんに葉を付けようとしないで、何ヶ所か点付けしては葉をまぶすという作業を繰り返していきます。地道な作業ですがリアルな樹木を作るために根気強く作業しましょう。

3種類の葉で検証

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葉っぱの素材も色々ありますが今回はこの3つを使って作っていきたいと思います。

  1. NOCH 7150 オリーブグリーン
  2. 乾燥パセリ
  3. KATO 23-323 コースターフ (緑褐色)
NOCH 7150 オリーブグリーンの場合

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ひとつひとつが丸みのある小さな葉っぱのような形をしているのでかなり実感的です。NOCHにはこれ以外にもライトグリーンやミディアムグリーンなど他の色もあるのでうまく使い分けたり混ぜて使っても良さそうです。

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乾燥パセリの場合

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乾燥パセリも小さな葉っぱのような形をしています。入手のしやすさはNOCHより断然良いのでおすすめの素材です。ただ他の素材に比べて時間が経つと茶色く変色しやすいため、必ず最後に塗装をしてください。他の素材を使った場合にも最後に塗装はした方が良いですが、乾燥パセリは特に劣化が早いです。

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KATO コースターフ (緑褐色)の場合

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これは皆さんお馴染みの材料なので紹介するまでもないと思います。コースターフも普通の緑や明緑色などあるので設定した季節や場所によってうまく使い分けることができます。

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ちょっとコースターフを付けすぎですね。こんもりし過ぎました。葉っぱの量というのは非常に難しい・・・。少なすぎても貧相に見えますし、多すぎてもこのようにもっさりして見えます。ちなみに店長が作ったのがこちらです。

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下手くそな私が評価するのもなんですが、葉っぱが多めのところと少なめのところをうまく表現しています。店長曰く、経験と馴れもありますが、実物をよく観察することが1番大切とのことです。

NOCH、乾燥パセリ、コースターフの比較

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いかがでしょうか。個人的にはNOCHの葉っぱを使った樹木が1番気に入っています。ただこの辺りは好みやレイアウトの設定、使う場所にもよると思うので一概にどれが良いとは言えない部分でもあります。

ウッドランドシーニックスの幹を使う(番外編)

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当店でもオランダフラワーを販売していますが、国内ではなかなか入手しにくかったりコストが高かったりします。コストを抑えたい場合は樹木のベースはウッドランドシーニックスの幹を使うと良いでしょう。ウッドランドシーニックスの幹は約2cm~18cmくらいのものまで色々あるのでスケールに合わせて選ぶことができます。

枝の表現にオランダフラワーを使う
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ウッドランドシーニックスの幹を捻って好みの形にしたら、オランダフラワーを細かくほぐしたものを枝として付けていきます。使う接着剤は"ボンド Gクリヤー"です。

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これも根気のいる作業です。ひと通りオランダフラワーを付けたらレッドブラウンなど好みの色のスプレーを吹き付けます。幹の部分は明るい色で軽くウェザリングしてあげるといくらか実感的になります。あとは好みの葉っぱをまぶしてできあがりです。

ウッドランドシーニックスの幹+オランダフラワーの場合

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これは約8cm~9cmくらいの大きさです。Nゲージで使ったら結構な大木になります。どうしても幹がおもちゃっぽくなってしまいますが、この作り方なら1本のオランダフラワーで複数の樹木を作ることができますので、樹木1本あたりのコストを抑えることができます。

まとめ

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今回は3種類の葉っぱで試してみましたが、他にもScenic Expressやミニネイチャー、BUSCHなど葉っぱの材料はたくさんあります。画像は店長がScenic Expressのスーパーリーフで作ったものです。自作せずにメーカーの完成品を使ってしまうのもひとつですが、レイアウトにどんな樹木を置きたいかで選択肢も変わってくるとは思います。樹木作りは奥が深いのでとにかく色々やってみて試してみるのが1番です。

私は樹木作りは苦手でまだまだ下手くそですが、オランダフラワーのように良い素材は足りない技量をカバーしてくれる側面もあります。当店では現在オランダフラワーの販売を休止していますが販売形態が決まり次第再開いたします。