鉄道模型において重要なレール選び。見た目の雰囲気やスケール感、走らせたい車両によっても使うレールは変わります。
鉄道模型のレールには、道床付きレール、フレキシブルレール、引き抜きレールの3種類がありますが、ここでは当店でも人気のPECOのNゲージ用のフレキシブルレールを比較します。
初めてPECOを使うという方やインターネットの画像ではわかりづらいという方の参考になればと思います。内容は以下の通りです。
- PECO Nゲージ用フレキシブルレールの種類
- レールの"コード"について
- レールの高さと枕木の寸法
- コード55とコード80の比較
- それぞれのメリットとデメリット
関連記事>>Nゲージのフレキシブルレールをメーカー毎に比較してコード別に図解
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PECO Nゲージ用フレキシブルレールの種類
- SL-300 木枕木 コード80
- SL-302 PC枕木 コード80
- SL-300F 木枕木 コード55
- SL-302F PC枕木 コード55
PECOのNゲージ用のフレキシブルレールは4種類あります。枕木の違いで2種類とコードの違いで2種類です。
Nゲージ用なのでレール幅は全て9mm、PECOのレールは1本の長さが914mmあります。
レールの"コード"について
枕木の天面からレール天面までの高さを表す単位のことです。Nゲージ用のレールでは、コード40・55・65・70・80などがあります。数字が低いほど高さも低いということになります。
レールの高さと枕木の寸法
SL-300 コード80 木枕木
- レールの高さ 約2mm
- 枕木の高さ 約2mm
- 枕木の幅 約16.3mm
SL-302 コード80 PC枕木
- レールの高さ 約2mm
- 枕木の高さ 約1.7mm (中央部)
- 枕木の幅 約16.7mm
SL-300F コード55 木枕木
- レールの高さ 約1.4mm
- 枕木の高さ 約1.7mm
- 枕木の幅 約16.3mm
SL-302F コード55 PC枕木
- レールの高さ 約1.4mm
- 枕木の高さ 約1.3mm (中央部)
- 枕木の幅 約16.5mm
コード55とコード80の比較
枕木の幅と間隔は同じなので真上から見る分にはほとんど違いはありませんが、目線を落として正面から見ると違いは一目瞭然。レールの高さの違いは約0.6mm、枕木の高さの違いは約0.3mmです。
1mmにも満たない差と思うかもしれませんが、実際に並べてみるとかなり差があります。
高さだけでなくレールの形状も異なります。コード80はレールが枕木に乗っていますが、コード55はレールが枕木に埋め込まれており断面も異なります。
コード80と比べてかなり曲げづらいので急カーブのレイアウトにはあまり適しません。
メリットとデメリット
見た目が実感的なのはコード55です。しかし枕木も低いのでバラスト撒きには神経を使います。またコード55は車両により車輪のフランジが干渉する場合があります。
一方でコード80はオーバースケールではありますが安定走行が期待でき、曲げやすくジョイナーの取り付けも楽チンです。フランジが干渉することもないので車両を選びません。
今まで道床付きレールを使っていて、走行重視のレイアウトを作りたい方にはコード80がおすすめです。
より実感的な展示台などを作る場合には、マイクロエンジニアリングのコード40という選択肢もあります。
- 実感的なレイアウトを作りたいならコード55
- コード55は曲げにくいので急カーブレイアウトには不向き
- 扱いやすさや色々な車両を走らせたいならコード80
- コード80は実際の鉄道から考えるとオーバースケール