PECOフレキシブルレール

PECOのOゲージフレキシブルレール!平底(フラットボトム)と双頭(ブルヘッド)2種類の違い

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PECOのOゲージフレキシブルレールには平底レール(SL-700FB)と双頭レール(SL-700BH)の2種類があります。

平底レールはフラットボトム、双頭レールはブルヘッドと呼ばれています。これはレールの断面の形状の違いですが、二つの違いを簡単に解説したいと思います。

※写真左が平底レール(フラットボトム)、右が双頭レール(ブルヘッド)です

レールの形状の種類

  1. 平底レール(フラットボトム) →SL-700FB コード143
  2. 双頭レール(ブルヘッド) →SL-700BH コード124
  3. 牛頭レール
  4. 溝付きレール
  5. 橋型レール

今回のメインテーマは1と2ですが、3の牛頭レールは双頭レールを改良したものです。

4の溝付きレールは路面電車に使われるもので、埋め込まれて使われるためレールの断面を見る機会はあまりないと思います。

5の橋型レールは底部から頭部にかけて同じ幅で垂直に上がっているのが特徴ですが現在は使われていません。

平底レール  (フラットボトム)

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日本も含めて最も普及しているレールです。"レール"といえばこの形状が思い浮かぶと思います。

1800年代にアメリカの鉄道会社の社長が設計・開発したのが始まりのようです。"I型レール"と言われていますが、「I」よりも「T」を逆さまにしたような形なので、当時は"Tレール"と呼ばれていました。

安定しやすいように底部の形状が広くなっていて、強度が高く摩耗にも強いうえに横圧に対しても安定性が高いのが特徴です。また枕木への固定が簡単なのも世界的に普及した要因のひとつだと思います。

双頭レール (ブルヘッド)

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イギリスで考案された頭部と底部が同じ形をしたレールです。日本で最初に敷かれたレールはこの双頭レールです。

双頭レールの特徴は頭部と底部が同じ形ということ。当時は製鉄技術もまだまだ未熟なうえに、原材料がなかなか供給されませんでした。

そのためレールはとても高価なものだったので、頭部が摩耗してきたらひっくり返して今度は底部を頭部として使おうという目的で作られたそうです。

特殊な敷設方法

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断面を見てわかるようにとても不安定な形状なので、直接枕木に固定することができませんでした。

まず"チェアー"と呼ばれるレールを支える台座のようなものを枕木に固定し、チェアーとレールの間には木片をクサビにして挟み込んでレールを固定する手法です。

PECOのフレキシブルレールでもそれが忠実に再現されています。

使われなくなっていった理由

"頭部が摩耗してきたらひっくり返して今度は底部を頭部として使おうという目的で作られた"と書きましたが、頭部が摩耗してきた頃には、列車からの荷重でチェアーとレール底部の接触面もすり減って損傷してしまうため、結局ひっくり返して再利用ということができなかったとか・・・。

双頭レールで日本で最初に鉄道が敷かれたのが1872年ですが、その4年後には平底レールが採用されています。

ポイントレールの種類

PECOはイギリスのメーカーなので種類が多いのは双頭レールのポイントレールです。

平底レールのポイントレールは中型ポイントの左右だけです。

まとめ

レールの歴史を振り返ってみると、おのずとどちらを使うか決まってきます。イギリスで考案され日本で最初に使われたレールは双頭レール(SL-700BH)、アメリカで考案されたのが平底レール(SL-700FB)です。

走らせる車両がアメリカ型なのかイギリス型なのか、はたまた日本型なのか。時代設定によって決まってくると思います。

また双頭レール(SL-700BH)はコード124、平底レール(SL-700FB)はコード143なので、走らせたい車両(車輪)と相談する必要もあるかもしれません。

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