2019年11月8日加筆修正
フレキシブルレール敷設で避けては通れないのがレールの切断です。きれいに切断しないとジョイナーが入りづらかったり、接続した際に隙間ができたりします。何を使えば良いのかわからない、どうしても綺麗に切断できないという方のために、【公式】ナローゲージショップブログがレールニッパーを使って綺麗に切断、スムーズにジョイナーで接続するためのコツをご紹介します。
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レールニッパーを使ってPECOのフレキシブルレールをきれいに切断するコツ
おすすめのレールニッパー!


「XURON (ジューロン) Track Cutter」です。これはレール専用のニッパーなので切れ味も抜群です。もう何年も使用していますが、刃こぼれもしていません。
金ノコや糸鋸でも切れますが、作業効率や切りやすさを考慮するとレールニッパーが1番おすすめです。
フレキシブルレールを切断する手順
手順としては5つです。ただニッパーで切るだけと思いがちですが、意外と奥が深いです。順に細かく解説していきます。
①カットしたいところにスミ付けをして、枕木を取る


マジックでカットしたいところに線を引きます。レール上部と側面にも直角に線を引い
ておきます。
レールニッパーの刃はとても精密です。レール以外のものを切らないように事前に不要な枕木をカットしておきます。
②レールの切断方法は2種類ある!


- レールに対して横から刃を入れる⇒NスケールとZスケール
- レールに対して上から刃を入れる⇒HOスケール
またOn30(コード100)のレールも問題なく切断できました。
③レールを切断する


どちらの切り方でも、レールに対して必ずレールニッパーの刃を垂直に入れます。切断面が斜めになっているとジョイナーでつないだ時に隙間ができてしまいます。




④ヤスリをかけて仕上げる




ヤスリをかける時もレールニッパー同様垂直(もしくは平行)にやするようにしてください。
線が残るくらいのところでカットしたら一度レイアウトに合わせてみて確認します。特にエンドレスのレイアウトの開通部分は、いきなりピッタリのところでカットしようとせず、気持ち長めに残してヤスリで仕上げた方が失敗のリスクが減ります。
⑤ジョイナーでつないで完成


垂直に切れていれば横から見ても上から見ても隙間はできません。レール上面に隙間ができてしまうと脱線の原因にもなるので注意してください。
よくある失敗例
切断面が潰れる




ペンチや安物のニッパーで切断するとこのようになりやすいです。またレールニッパーを使っていても、下記画像のように刃の先の方だけで切ろうとすると潰れやすくなります。
原因と潰さないためのコツ


原因は左の画像のように刃の先で切っているからです。右の画像のように刃の真ん中~根本で切るようにするだけで問題は解決できます。
ジョイナーが入りづらい
ジョイナーが入りづらい時は画像のようにだいたいレール裏面が盛り上っていることが原因です。切断面が潰れてしまうと大抵裏面もこのような状態になっていることが多いです。
修正方法 ~ジョイナーをはいりやすくする~
裏面が平らになるように金ヤスリでやする必要があります。まず裏面の盛り上がっている部分を平らにして、そのあと切断面を直角(真っ直ぐ)にします。
言い換えると切断面が潰れて先が尖ってしまい、更に裏面が盛り上ってしまってもヤスリで修正できますので焦らないことです。
レールニッパーを使ってフレキシブルレールをきれいに切断するコツのまとめ
最後におさらいです。以下の5つのポイントを覚えておけばフレキシブルレールのカットで失敗することはないでしょう。
- レールニッパーの刃は垂直(もしくは平行)に入れる
- レールニッパーでレール以外のものを切らない
- 気持ち長めにカットしてからヤスリで仕上げる
- やすりをかける時は垂直(もしくは平行)にかける
- 切断面が潰れてしまってもヤスリで修正できるので焦らない
この記事で紹介した商品
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Fast Tracksのレールニッパーも高品質でおすすめです。国内メーカーでは篠原模型さんの製品もあります。