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エアーブラシの使い方と3種類のハンドピースのメリットとデメリットを解説

2018年6月3日加筆・修正

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エアーブラシはフィギュアや車、戦車や戦闘機などのプラモデルを作る方にはもちろんですが、ルアーの塗装やネイルアートなどにも幅広く使われています。また写真と見分けがつかないようなエアーブラシアートも注目されています。鉄道模型においても車両やシーナリー、バラストやレールの塗装の際に活躍してくれます。できることが格段に増えるだけでなく、仕上がりに大きく差がつくので是非導入したい道具です。使ってみたいけど迷っている・・・という方のために、まずは3種類のハンドピースのメリットとデメリットを紹介して、エアーブラシの基本的な使い方と注意点を解説します。

 

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エアーブラシの使い方と3種類のハンドピースのメリットとデメリット

ハンドピースの種類

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ハンドピースとはエアーブラシの"ブラシ"の部分のことです。ハンドピースにも種類があり、それぞれ使い方も用途も異なります。タイプは3種類で"シングルアクション"、"ダブルアクション"、"トリガーアクション"となります。
※画像はダブルアクションのハンドピースです。

1. シングルアクション

文字通りひとつの動作でエアーと塗料が出るタイプです。塗料の噴出量はハンドピースの後部のところにあるつまみで調節します。よく初心者の方の最初の1台に薦められていますが、私はあまりお薦めしません。その理由はふたつです。

  1. 塗装しながら塗料の噴出量を調節できない。
  2. 塗装を中断するたびにつまみを閉めなければならない。

動作としてはつまみを開けてボタンを押すだけで一見カンタンに思えます。しかし、つまみを開けると"ニードル"(噴出口のフタの役割をしている部分)が開いた状態になるので、ボタンを押していなくても先端から塗料が垂れてきてしまいます。つまり作業を中断するたびにつまみを閉めて、吹き始める時にはまた開けるを繰り返すことになります。塗装しながら噴出量を調節できないことと合わせると、これは結構なストレスになります。限定的な用途でサブ機としてシングルアクションを持っておくのは良いと思いますが、初めて使う方がメインとして選ぶ際にはお薦めできません。

2. ダブルアクション(おすすめ!)

私も店長も使っているおすすめがこちらです。ふたつの動作で塗装する、最も一般的なタイプといえます。ボタンを押すとエアーが出て、押したまま引くと塗料が出る仕組みになっています。エアーを出す動作と塗料を出す動作が別ということです。ボタンの引き具合で塗料の噴出量を調節できるので、シングルアクションと違って塗装しながらでも指先ひとつでコントロールできます。つまり迷彩柄などの細吹きから広い面積のベタ塗りなどにも臨機応変に対応することができます。欠点としては長時間の連続使用だとちょっと指が疲れるかもしれない、というくらいでしょうか。

3. トリガーアクション

シングルアクションとダブルアクションの中間タイプです。動作としてはトリガーを引くだけですが、少し引くとエアーだけが出て、そこから更に引くと引き具合に応じて塗料が出るような仕組みです。いきなりトリガーをグッと引けば最初から塗料が全開で出ます。ダブルアクションとトリガーアクションは好みが分かれるかもしれませんが、長時間使用で疲れにくいのはトリガーアクションだと思います。あまり細吹きなどの繊細な塗装をやらないのであればトリガータイプが良いと思います。

ダブルアクションタイプの使い方と注意点

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画像は私が愛用しているダブルアクションのハンドピースです。商品は、"GSIクレオス PS289 プロコンBOY WAプラチナ0.3"。今はVer.2が発売されているので私のは旧モデルです。新モデルはGSIクレオス PS289 プロコンBOY WAプラチナ0.3 Ver.2になります。

①ボタンを押す
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ボタンを真下に押すとエアーだけが出ます。この時点ではまだ塗料は出ません。

②ボタンを引く
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押した状態からボタンを引くと塗料が出ます。引き具合によって塗料の噴出量を調節できます。

ニードルアジャストを調節する

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"ニードルアジャスト"とはハンドピースの最後部に付いているつまみのことです。右に回すと閉まり、左に回すと開きます。ニードルの説明はシングルアクションのところで触れましたが、ハンドピースの中にある針のような細長い棒状のパーツで噴出口のフタの役割をしています。ダブルアクションタイプはボタンを押しながら引く動作で塗料が出る仕組みですが、ボタンを引くとニードルも一緒に動き噴出口が開く仕組みになっています。ニードルアジャストはこのボタンの引き具合(ニードルが動く幅)を制限することができます。

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引き具合によって噴出量を調節できるわけですので、細吹きしたい時などはニードルアジャストをある程度閉めておけば、目一杯ボタンを引いても一定量以上は塗料が出ないように固定することができます。

エアーアジャストを調節する

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"エアーアジャスト"はカップの下に付いているつまみのことです。右に回すと閉まり、左に回すと開きます。これはエアーの圧力(風量)を調節できるつまみで、同じダブルアクションでも付いているタイプと付いていないタイプがあります。あとで説明する"レギュレーター"でも圧力調節はできるので、レギュレーターがあればエアーアジャストが付いていないタイプでも問題ありません。ただ手元で簡単に調節ができるので細吹きなどをする時にパッと調節できるのは便利だと思います。

注意点としては閉めすぎたり開けすぎたりしないこと。説明書にも"2~3mm以上は開けない(ネジを下げない)でください"と書いてあります。かなりシビアな調節で圧(風量)が変わります。

洗浄の仕方
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塗装が終わった時や色を変える時はその都度カップを洗浄しなければなりません。残った塗料をビンなどに移したら塗料が出なくなるまでスプレーブースや布などに噴射します。塗料が出きったら溶剤やツールクリーナーをカップに入れて、通称"うがい"と呼ばれる作業で洗浄します。

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"うがい"は赤丸で囲んだニードルキャップを緩めてからボタンを引いて行います。ニードルキャップを緩めると噴出口からは空気が出なくなります。行き場をなくした空気はカップの方に逆流してブクブクと洗浄してくれます。うがいをやる時の注意点は圧が強すぎたり、一気にボタンを引かないことです。強い圧のまま一気に引くとブクブクどころか飛び散ってエライことになります。引き具合を調節しながら静かにやりましょう。ある程度うがいを繰り返したら溶剤が入った状態でニードルキャップを閉めて、しばらく溶剤を噴射するのもコツです

うがいはあくまで簡易的な洗浄なのでたまには分解洗浄も必要です。特にニードルキャップには塗料が溜まりやすいので定期的にチェックするようにしてください。

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ニードルキャップははずしてから溶剤のプールにしばらく付けておけば綺麗になります。画像右の針のようなものがニードルですが、これは非常に繊細なのでニードル周りを掃除する時は筆に溶剤をつけて優しく掃除してください。

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エアーブラシ塗装に必要なもの

コンプレッサー
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エアーブラシを使う時に必ず必要になるのが空気の供給です。エアー缶でも使えますが、すぐに圧が下がってしまいその都度交換もしなければいけないので面倒です。長く模型を続けていくのならば初期費用かかりますがコンプレッサーを用意することをおすすめします

私が使っているのは、Mr.リニアコンプレッサーL5【PS251】です。模型用コンプレッサーのスタンダードタイプで小型なので卓上での使用も可能です。また駆動音も静かなので夜間でも問題なく使えています。

エアーレギュレーター(圧力計付き)
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エアアジャストのところで出てきたレギュレーターです。レギュレーターの役割は主に"減圧"と"水抜き"です。減圧とは、コンプレッサーで発生させた空気はそのままでは吹き付けに強すぎる場合があります。画像右のつまみを回すことで塗装に適した圧に調節することができます。水抜きは、空気を圧縮した時に発生する水分を下のボトルに落としてくれます。水抜きができないと溜まった水分が塗料と一緒に吹きだしてしまうので非常に重要な役割です。

圧力計は付いていなくてもそこまで問題はありません。メーカーのページには、"圧力計で確認しながらできるので、微妙な吹き加減の調節が可能になります。"と書いてありますが、実際は圧力計の目盛よりも試し吹きの状態を見ながら調節することの方が多いと思います。

ノズルの口径

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通常はニードルが出ているのでなかなか見る機会はないと思いますが、ニードルを引っ込めた状態の時に見えるのがノズルの口径です。これが噴出口になります。エアーブラシのノズルサイズは0.2mm~0.5mmのものが多く、0.3mmのものが人気があり定番のサイズとなっています。細吹きにもある程度のベタ塗りにも対応できるちょうど良いサイズというわけです。より細かい塗装や絵を書いたりしたいなら0.2mm、大きな面積を早く塗りたいなら0.4mmか0.5mmを選ぶことになります。ただし0.4mm以上になるとより高圧力のコンプレッサーが必要になります。

またノズルの口径によって塗料の粘度や粒子の大きさなどに注意する必要があります。口径の小さいノズルで粘度の高い塗料や粒子が粗い塗料を吹こうとすると詰まりやすく故障の原因になります。使う塗料や希釈具合には十分気をつけてください。

エアーブラシ塗装のコツ

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最後に基本的な塗装のコツです。エアーブラシ塗装では、塗料の濃度・エアー圧の強さ・吹き付ける距離などが非常に重要です。

細吹きしたい場合

ニードルアジャスト→閉め気味 (噴出量少なめ)
エアーアジャスト→閉め気味 (エアー圧は弱め)
塗料→通常よりも薄める
距離→できるだけ近づいて吹く

広範囲を塗装したい場合

ニードルアジャスト→開け気味 (噴出量多め)
エアーアジャスト→開け気味 (エアー圧は強め)
塗料→通常
距離→対象物から10~20cm程度離す (離しすぎるとザラつきが出るので注意)

よくあるミスと注意点

塗料が濃い(希釈が足りない)状態の時にエア圧を下げて吹いていると詰まりやすくなります。逆に塗料が薄い(希釈し過ぎ)状態の時にエア圧を上げて吹くと垂れやすくなります。

まとめ

基本的な扱い方の説明でしたがまだ使ったことない方は、なんか難しそうと感じるかもしれません。私も初めはそうでした。しかしエアーブラシは"慣れ"です。使っているうちにだんだんとわかってきて、ある程度使えるようになるといろいろなものを塗装したくなります。工作の幅が広がるうえに、仕上がりに大きな差が出ることは間違いありません。初期投資はそれなりにかかりますが、ちゃんと手入れすれば長く使えるので重宝する道具だと思います。初めての方はハンドピースやコンプレッサー、レギュレーターがセットになっている商品がおすすめです。

この記事で紹介した商品

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