PECOフレキシブルレール

PECOのフレキで卓上ミニレイアウトを作る手順と注意点

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かなり前ですがお客様のご要望で"卓上ミニレイアウト"を制作したことがあります。当時は自作のレールベンダーを使い、枕木とPCボードを並べてハンダでレールを固定しました。

PECOのHOナロー用(コード80)のフレキを引き抜いて使ったのも要因ですが、自作のレールベンダーで曲げ癖をつけるのはなかなか難しく手間取ったのを覚えています。

今では"ファストトラックスのレールベンダー"という強い味方がいるので、当時より簡単にできるのでは、ということで解説しつつリベンジしてみようと思います。

使った材料

PECOのフレキで卓上ミニレイアウトを作る手順と注意点

今回使った材料は以下の5つです。どれも重要ですが、1番はレールベンダーです。

小半径のレイアウトを作る際に、これがあるのとないのとでは作業効率が格段に変わります。

  • PECO SL-400 OO-9/HOe(9mm) フレキシブルレール(木枕木) コード80
  • PECO SL-310 N/OO-9/HOe (9mm) 金属ジョイナー(コード80/55)(24個入)
    ⇒ フィーダー線はんだ済
  • PECO SL-14 レール固定ピン (14mm)
  • Fast Tracks レール曲げ器/レールベンダー
  • ベース 210mm x 148mm (画材用木製パネル)

卓上ミニレイアウトを作る手順

手順は全部で6つです。

  1. レール位置をけがく
  2. レールを曲げる
  3. レールを枕木に戻す
  4. 枕木をばらす
  5. レールを固定する
  6. レールを接続して開通

慣れてしまえば1時間~2時間でできてしまうと思います。順番に細かく解説していきます。

① ベースにレール位置をけがく

PECOのフレキで卓上ミニレイアウトを作る手順と注意点PECOのフレキで卓上ミニレイアウトを作る手順と注意点

ベースの真ん中に半径40mmの円をけがきます。

左の画像に写っているのは他の記事でも紹介した便利アイテム"Uzumaru+"です。分度器にもなり、最大で半径110mmの円をけがくことができます。

コンパスと違ってずれにくいのでより正確にけがき線をひくことができます。

② レールを曲げる

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PECOのフレキを枕木からはずしてレールベンダーにセットして曲げていきます。

このくらい小さい半径に曲げるとなると、レールを引き抜いていく時にちょっと力がいります。固定してない状態で直径75mmくらいに癖がついているので内側のレールとして使います。

関連記事>>>レールベンダーを使ってレールをきれいに簡単に曲げる方法

☑外側レールを曲げる時の注意点
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ファストトラックスのレールベンダーには画像のように目盛がついています。外側レールを曲げる時は、内側レールの時よりも若干緩めましょう。レールの軌間が9mmあるので内側レールよりも10mmほど大きい円にする必要があります。

③ レールを枕木に戻す

PECOのフレキで卓上ミニレイアウトを作る手順と注意点

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曲げたレールを枕木に通していきます。ここまで急カーブだとちょっと通しにくいですが、親指の腹でレールを動かしながら根気強くやりましょう。

通していく時に無理やり押し込むと犬釘の表現(レールをはさんで留めている部分)を潰してしまうので十分に注意してください

④ 枕木をばらす

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枕木に通したら裏返してみてください。枕木同士が窮屈そうにしているのがわかると思います。特に内側レールの枕木の繋ぎがぶつかり合っていると思います。

このままレールを固定してしまうと押し出された枕木の繋ぎが見えてしまううえに、枕木が変な向きになってしまいますのでカッターで枕木をばらしておきます

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枕木同士をばらした状態です。カッターの刃を押し当ててあげると簡単にカットできます。

場合によってはばらすだけでなく枕木の数を間引く必要もあります。

⑤ レールを固定する

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レール固定ピンを使ってレールを留めていきます。

癖がついていれば接着剤でも固定できるかもしれませんが、接着剤で留めてしまうとあとから微調整ができないので私は固定ピンだけで留めます。

固定ピンより細いピンバイス(画像は0.4mm)で枕木にだけ先行穴をあけてからピンを差し込みます。固定していく時に枕木の間隔は好みで調整してください。

関連記事>>>PECOのフレキシブルレールを固定する方法

⑥ レールを接続して開通

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まずは接続箇所を決めます。上の画像の"スタート"から左回りに固定して、"ここまで固定した状態"の位置まで留めました。

こまで来たら一旦留めるのはやめて、先に接続箇所を決めてレールをカットします。

不要な枕木を取り除いてレールを重ねるように合わせてカットする位置を決めます。その際には綺麗に曲げ癖がついているかもしっかり確認してください。

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関連記事>>>レールニッパーを使ってフレキシブルレールをきれいに切断するコツ

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レールをカットしたらジョイナーがくる位置にフィーダー線を通す穴をあけます。そこにフィーダーを通したらレールを少し持ち上げながらジョイナーを差し込みます。

レールの固定を途中でやめたのはこの作業がやりづらくなってしまうからです

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接続したら残りのレールの固定をして枕木の間隔のバランスを整えて完成です。

完成 ~試走動画~

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半径40mmの極小レイアウトの完成です。画像はミニトレインズのグマインダーDLですが、1両だけなら窮屈そうにしながらなんとか走ります。

試走動画>>HOナロー (9mm) 極小レイアウト ~半径40mmのミニパイク~

バラスト撒きや地形作りの練習にまずはこのくらいのサイズから始めてみるのも良いと思います。

ありえない世界ではありますが、真ん中に木を植えて地面を作り、周りにフィギュアを数体置くだけでも立派なレイアウトになります。

今回は入手のしやすさを考えてあえてPECOのフレキで作りましたが、マイクロエンジニアリングの引き抜きレールの方が"コシ"も弱く曲げやすいです。ただし引き抜きレールで作る場合には、別に枕木を用意する必要があります。

今回使ったレールベンダーのメーカーであるファストトラックスからも木枕木は販売されていますし、ホームセンターで適度な木材を買ってきてカットして使うのもありだと思います。

この記事で紹介した商品

以下のリンクよりナローゲージショップの商品ページへ移動します。

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