バンダイが2002年より発売しているBトレインショーティー。
Bトレは日本のNゲージと同じく縮尺1/150ですが、車両の長さが約60mmにデフォルメされています。本来はディスプレイモデルですが、別売りの動力ユニットを取り付けることでNゲージのレールで走らせて遊ぶこともできます。
小回りが利いて省スペースで気軽に楽しめるので、卓上ジオラマやミニレイアウトを始めるのに適しています。組み立ても簡単なのでプラレールの次のステップとしてもおすすめの商品です。
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動力化(Nゲージ化)に必要なもの
BトレをNゲージのレールで走らせるためには以下のふたつが必要です。
- 動力ユニット
バンダイからBトレ専用の動力ユニットが発売されています。画像は電車・気動車用ですが、走らせたい車両に適合したものが必要です。
- 走行台車
動力車以外の車両に取り付ける台車です。これを取り付けることで、Nゲージのレール(幅9mm)の上を走らせることができます。画像は電車・気動車・客車用の台車です。
※動力ユニットと走行台車はKATO製のものでも使えます。
今回使った製品
Bトレインショーティー 小田急電鉄 1000形 (赤)
今回組み立てるのは小田急電鉄の1000形(赤)です。先頭車両2両と中間車両2両の4両セットになっています。
小田急電鉄1000形(赤)は、主に小田原~箱根湯本間で運行されていて、箱根登山列車と同じ赤いカラーリングが特徴です。私は幼少時より小田急線になじみがあるのでこちらを選びましたが、Bトレでは他にも色々な車両が発売されています。
Bトレインショーティー専用 動力ユニット③
電車・気動車用の動力ユニットです。Bトレインショーティーのほとんどの電車・気動車に装着が可能です。ちょっとした加工をすれば路面電車にも使えます。
Bトレインショーティー専用 走行台車T改
電車・気動車・客車用の走行台車です。動力を取り付けない車両に使います。台車と床板部分は着脱可能なので、今までのシャーシや床板にも簡単に取り付けることができます。
Bトレの組み立て手順
それでは実際にBトレを組み立てていきます。画像は小田急電鉄1000形(赤)の内容物全てです。車両によって若干内容物は変わりますが、同じ電車・気動車であれば組み立て方は基本的に同じです。始めに組み立て手順を簡単に解説します。
- サイドパーツ(ガラス)にブロックパーツを取り付ける
- 屋根を取り付ける⇒パンタグラフ付きの車両にはパンタグラフを取り付ける
- 妻板を取り付ける⇒先頭車両は後方に1枚、中間車両は前後2枚
- 側面パーツを取り付ける
- 先頭車は前面パネルを取り付ける⇒スカート付きの車両は先にスカートを取り付ける
※先頭車両と中間車両の手順の違いは、妻板を取り付けるところで後方に1枚付けるか前後2枚付けるかだけです。
組み立て解説動画
【BトレのNゲージ化】小田急電鉄 1000形 (赤)の組み立て方と走行台車で動力化する方法!
1.サイドパーツ(ガラス)にブロックパーツを取り付ける ~先頭車両~
サイドパーツ(ガラス)にブロックパーツを取り付けます。ちょっと固いですが、パチッと奥までしっかりはめ込んでください。この時ブロックパーツの向きに注意してください。
サイドパーツ(ガラス)は先頭車両と中間車両で異なります。ここで間違えてしまうと側面パーツが合わなくなるので注意してください。
小田急電鉄1000形にはブロックパーツがピンあり(左)とピンなし(右)の2種類入っています。Nゲージ化する際には右のピンなしを使用します。ただし先頭車でスカートとダミーカプラーを取り付ける時はピンありを使用し、台車のカプラーを切り取ります。
2.屋根を取り付ける
屋根パーツを取り付けます。屋根パーツは先頭車両と中間車両で異なるので間違えないようにしてください。小田急電鉄1000形では屋根パーツの前面にデカールを貼ることができるのでこの時点で貼ります。
2.屋根を取り付ける ~中間車両~
中間車両にはパンタグラフが付きます。パンタグラフの向きに注意して屋根に取り付けます。
3.妻板を取り付ける
先頭車両の場合は、後方の1枚だけを先に取り付けます。パチッとはめ込むというよりグーっと押し込む感じです。
3.妻板を取り付ける ~中間車両~
中間車両はこの時点で前後の妻板を取り付けます。小田急電鉄1000形では2種類の妻板が入っているので、配管ありを前、手すりありを後ろに取り付けます。
4.側面パーツを取り付ける
左右の側面パーツを取り付けます。サイドパーツ(ガラス)と同様、先頭車両と中間車両でパーツが異なります。
また側面パーツははめ込みづらいことがありますが、その際には指で挟むようにして力を加えてあげるとパチンとはまります。外側からだけ無理に力を加えると破損する可能性があるので注意してください。
5.前面パネルを取り付ける
スカート付きの車両は先に前面パネルにスカートを取り付けてから車体にはめ込みます。これで車体の組み立ては完成です。
動力ユニットの取り付け
車体が組みあがったら最後に動力ユニットを取り付けてNゲージ化の完成です。動力ユニットの取り付けはワンタッチなのでとても簡単です。
1.台車レリーフの取り付け
車体に取り付ける前に台車レリーフを取り付けます。コンセントみたいな形の溝に押し込むだけで簡単に付けられます。ここでもパーツの向きに注意してください。
2.車体に取り付ける
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、動力ユニット側の4本の黒い突起を車体内側の溝に引っ掛けるような形で取り付けます。画像のようにひっくり返して突起と溝を合わせると取り付けやすいです。
番外編 先頭車両のカプラーをはずす方法
スカートのある先頭車両にそのまま動力ユニットや走行台車を取り付けるとスカートにカプラーが干渉してしまいます。説明書にはスカートを取り外すかカプラーを切り取ってから装着してくださいと記載がありますが、スカートは付けたいし切り取るのは嫌だという方もいると思います。
1.カプラーカバーを取り外す
赤い矢印で示した隙間にピンセットを差し込んで、軽く引っ張りながら左右どちらかにクイッとひねるとカバーがはずれます。この時カプラーとバネがぽろっと取れるのでなくさないように気をつけてください。
2.カプラーカバーを戻す
カプラーとバネを取り外したらカプラーカバーを戻して完成です。
走行台車T改の取り付け
動力ユニットを付けない車両には走行台車T改を取り付けてNゲージ化の完成です。動力ユニット同様、取り付けはワンタッチです。
1.台車レリーフの取り付け
走行台車にも台車レリーフを取り付けます。パーツの向きに注意して台車の横に差し込んでください。
2.車体に取り付ける
取り付け方は動力ユニットと同様です。車体をひっくり返して真上から見ながらやると取り付けやすいです。
既存のシャーシに台車のみ取り付ける
画像のように走行台車T改の台車は簡単に取り外すことができます。シャーシの形状はほぼ同じなので、すでに組みあがったBトレを持っている方は、元々付いていた車輪をはずして台車だけを移植することもできます。
おすすめの遊び方
動力ユニットと走行台車を取り付けたらNゲージのレールで走らせましょう。手軽に遊ぶのにおすすめはトミックスのレールセットです。安価でレールの接続もワンタッチ、鉄道模型初心者の方やお子様でも簡単に遊ぶことができます。
この製品は別記事にて詳しく紹介しているので参考にしてください。
BトレをNゲージ化してトミックスのレールセットで走らせてみた!~小田急電鉄1000形(赤)
動力ユニットと走行台車の入手方法
Bトレは発売から時間が経っていることもあり現在では入手が難しくなっています。
限定商品も多く、時期を逃すと目当ての商品を探すのが難しいこともあります。でもご心配には及びません、Bトレはファンも多いのでヤフオクやヤフーショッピング、Amazonなどをうまく活用することでまだまだ手軽に始めることができます。
新商品が購入できる場所やサイトはBトレインショーティー オフィシャルサイト(公式)で確認できます。
鉄道模型の入門としておすすめ!
これから鉄道模型を始める方やBトレは持っているけど飾っているだけの方におすすめできる商品です。対象年齢は15歳以上となっていますが、大人の方が一緒ならお子様でも手軽に楽しむことができます。
最後にBトレの魅力を簡単にまとめたいと思います。
- プラモデル感覚で組み立てが簡単!
- 価格が安い!
- 鉄道模型の専門知識は不要!
- 小回りが利くので省スペースで遊べる!
- お子様と一緒に楽しみやすい!