電源も配線も要らないポイントマシンのご紹介です。電動化もせず手動転轍機も使わずに手元で操作ができる組み立てキットです。はんだフリーで組み立て簡単、コストパフォーマンスにも優れています。
・…━… 目次 …━…・‥
Fast Tracks製 手動ポイント切り替えシステム 組み立てキット
レールベンダーや自作ポイントレール作成用治具などで有名な"Fast Tracks(ファストトラックス)社"の製品です。
キット内容
- メインパーツ (木製レーザーカット)
- ポイント切り替え用のワイヤー
- SPDTマイクロスイッチ
- ネジ・ナット・ワッシャー類
組み立て方
イラスト付きのわかりやすい説明書が付いています。使う道具も、プラスドライバーとボンド、サンドペーパー、ペンチがあれば充分です。
STEP 1
まずは"支柱"の部分の組み立てです。上記画像の木片パーツとナットを使用します。いきなり接着剤を付けるのではなく、まずは収まりを確認してから組み立ててください。
STEP 2
支柱とベースパーツを組み立てます。ベースパーツの溝に支柱を差し込みますが、結合部に接着剤をつけるのをお忘れなく。
STEP3
支柱を支える土台部分の組み立てです。結合部に接着剤をつけて、パズルのように凸凹を合わせます。
STEP 4
支柱とベースパーツ、土台部分を接着します。説明書には支柱パーツ(赤丸部分)に"candle xax(蝋)"を塗ると書いてあります。この後取り付けるポイント切り替え部の動きをスムーズにするためです。
STEP 5
イラストを参考にワイヤーを曲げます。手では曲がらないのでペンチなどで挟んで曲げてください。
STEP 6
曲げたワイヤーをポイント切り替え可動部に差し込み、赤丸部分を支点にして更に曲げます。右下の画像のように、木片パーツとワイヤーが水平になるイメージです。
STEP 7
STEP 4で組み上げたパーツとポイント切り替え可動部を組み立てます。
- 支柱の五角形の溝(赤丸部)にバネをセットし、パチンコ玉をセットする。
- 支柱上部の穴にワイヤーを通す。
- パチンコ玉がハマる穴とネジ穴を合わせて固定する。
STEP 8
SPDTマイクロスイッチは適宜取り付けます。支柱の裏側の五角形の溝にナットをはめて、土台の裏側からネジ止めします。
組み立て完了
余分なワイヤーをカットして完成です。
Fast Tracks製 コントロールロッドキット
実際にレイアウトに組み込んでポイントを動作させるために必要なコントロールロッドです。これを引っぱったり、押し込んだりしてポイントを切り替えます。
キット内容
- 赤と黄色のストロー状のパーツ
- Z-Bend
- バンド
- 持ち手パーツ
- ネジ
組み立て方
カラー写真付きの説明書が付属しています。パーツも少ないので簡単の組み立てられます。
STEP 1
赤と黄色のストロー状のパーツを必要な長さにカットして、赤の中に黄色を通します。カットする際に黄色の方を長めに取るようにしてください。
STEP 2
持ち手パーツを取り付けます。黄色のストロー状のパーツはネジが効くようになっているので、付属の長い方のネジで固定します。ネジを隠す化粧パーツ2つはボンドで接着してください。
STEP 3
ポイント切り替えシステムに取り付けます。"Z-Bend"という金具をポイント切り替え可動部に引っ掛けて、黄色のストロー状パーツをねじ込むだけです。
レイアウトに組み込んで動作させる
実際にレイアウトに組み込みます。画像のレイアウトベースは篠原模型さんのHOn2-1/2のフレキシブルレールとポイントレールを使用しました。
STEP 1 ポイント可動域の穴あけとポイント切り替えシステムの設置
穴の大きさは約5~6mmです。ワイヤーをポイントレールに通して固定する位置を決めます。
STEP 2 ポイント切り替えシステムを固定する
固定用のビスは付属されていないのでご自身で用意してください。ベースの厚みを考慮し、表に突き抜けない長さにすることをお忘れなく。
STEP 3 ロッド用の穴あけ
土台の横にロッド用の穴をあけます。今回使用したのは直径5mmの木工用ドリルです。
充電式のインパクトドライバーがあると作業が格段に楽になります。
STEP 4 ポイント切り替えシステムと接続する
ポイント切り替え可動部に引っ掛けた"Z-Bend"という金具に黄色のストロー状パーツをねじ込みます。
STEP 5 コントロールロッドの固定
付属のバンドを使って土台の内側にコントロールロッドを固定します。 バンドを締めるネジは付属していますが、土台に固定するためのネジはご自身で用意してください。
設置完了
配線やはんだを使うことなく、土台の前面もレイアウトの裏側もスッキリと仕上がります。これでアクリルケースをかぶせても、手元でポイントの操作ができるようになります。
ポイント切り替えシステムは高さが約50mmあります。ベース下のスペースは余裕をもって最低60mmは確保してください。
動作確認
ロッドを手前に引くとポイントが引き込み線側に切り替わり、奥に押し込むとメインのエンドレス側に切り替わるようにしました。
動作確認動画>>Fast Tracks製 手動ポイント切り替えシステム