当店のレイアウトベースにも使用しているコスミックさんのパワーパック。電池式やAC/DC電源式があり、スロー運転も抜群に効く便利な商品です。
ここでは、そのコスミックさんの"パワーパック組み立てキット"の紹介と組み立て方法を解説します。ケース以外は全て揃っているのでパーツをはんだするだけ。工夫次第でオリジナルのパワーパックを作れます。
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パワーパック組み立てキットの紹介と基本事項
まずはキット内容の紹介です。ケース以外の必要な材料は全て揃っているので、自分で用意するのははんだコテとはんだのみです。
組み立てキットの紹介
同梱パーツは以下の通りです。(画像右の左上から)
- プリント基板
- 2P端子
- 赤黒平行線
- 青白平行線
- 10色平行線
- M3ネジとM3ナット
- 抵抗 (R1) 3.3KΩ/0.25W
- 抵抗 (R2) 100Ω/0.25W
- ダイオード (1A)
- 緑色LED (砲弾型)
- パワートランジスタ
- 放熱板
- リセッタブルヒューズ (0.5A)
- ツマミ
- DCジャック
- ボリューム
- トグルスイッチ (ON-OFF-ON)
組み立ての基本事項
組み立てる前に基本的な注意事項の確認です。
- プリント基板にはんだ付けする部品は、必ず指定の取り付け穴を通し、銅箔面で折り曲げて1mm~3mm程度にカットする。
- 極性のあるパーツ(トランジスタ、ダイオード、LED)は、必ず指定の方向に取り付ける。
- リード線は必要な長さにカットしたあと、両端を2mm~5mm程度皮むきし、芯線をよじって予備ハンダをしてからはんだ付けする。
- ペーストは絶対に使用しない。
組み立て順序
実際に組み立てます。はんだのしやすさも重要なので、順番は必ず守ってください。
①ヒューズ・ダイオード・抵抗・LEDの取り付け
リセッタブルヒューズの取り付け
ダイオードの取り付け
ダイオードは取り付ける向きがあるので注意してください。端がグレーになっている方を、基盤のシンボルマークに合わせて取り付けてください。
抵抗(R1/R2)の取り付け
LEDの取り付け
ダイオード同様、LEDにも向きがあります。短い足側を基盤のシンボルマークに合わせて取り付けてください。また高さはお好みで決めてください。
②トグルスイッチの取り付け
トグルスイッチは真っ直ぐに取り付けるように注意してください。
③トランジスタと放熱板の取り付け
トランジスタを放熱板にネジ止めしてから、方向に注意して基盤に取り付けます。
④DCジャックの取り付け
赤黒平行線をお好みの長さにカットして、DCジャックを取り付けます。右上の画像で示しているように、ジャックのセンターピンが(+)で外周ピンが(-)です。
⑤ボリューム(速度調節)の取り付け
10色平行線をばらし、お好みの長さにカットして取り付けます。短すぎるとはんだしづらいので、多少余裕をもってカットしましょう。
⑥2P端子の取り付け
青白平行線を好みの長さにカットして取り付けます。
⑦ボリュームにツマミを差し込み完成
最後にボリュームにツマミを差し込んだら完成です。
レイアウトベースを使って動作確認
通常はコスミックさんの埋め込み型電池式パワーパックを使用していますが、取り付け前のレイアウトベースで動作確認をします。
用意するもの
- ACアダプター
ACアダプターなしの組み立てキットを購入した方は、ご自身で用意してください。ただし、DC12V以上のものは使用しないでください。
動作確認の手順と確認動画
- プリント基板や部品同士が接触していないか確認する。
- トグルスイッチをOFF(真ん中)にし、ボリュームを反時計方向に回しておく。
- レールからのフィーダー線を2P端子に接続し、DCジャックとACアダプターを接続する。
- トグルスイッチをONにしてボリュームを回し、車両の速度が変わるか確認する。
- トグルスイッチの切り替えで、進行方向が変わるか確認する。
コスミックの自作パワーパックキットの動作確認
空箱や空き缶を使ってオリジナルパワーパックに!
お好きなケースを用意すればオリジナルパワーパックができます。小型のプリント基板なのでアイディア次第で、様々な空箱に組み込めます。
ここでは組み立て方法を解説したので基盤が剥きだしですが、実際に使用する際には必ずケースに入れてください。ショートや故障の原因になります。
また後日、空箱を利用したオリジナルパワーパックの作り方を追記する予定です。
この記事で紹介した商品
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