鉄道模型レイアウトやジオラマ制作において、避けては通れない地面の表現。バラスト撒き同様に、最初は少しだけハードルの高い作業ではないでしょうか。
この記事では3つの素材で"かんたんに"地面を作る手順をご紹介します。まずは小さいベースで練習してコツを掴み、ハードルを越えましょう!
3つの素材で簡単手軽にジオラマレイアウトの地面を作る方法!
・…━… 目次 …━…・‥
今回使った3つの素材は、ターフとカラーパウダー2種類!
地面を作る素材はたくさんありますが、今回使う素材は以下の3つです。
かんたん手軽に地面を作る手順
今回は「かんたん手軽に」ということで、紙粘土やプラスターは使わず、ベニヤとコルクを貼り合わせたベースに地面を作ります。
①ベースに木工用ボンドを塗る
ベースに素材を固着させるための木工用ボンドを塗ります。原液のままでは伸ばしにくいので、少し水を加えて伸ばします。
②カラーパウダー(ダークブラウン)を撒く
まずはダークブラウンを撒いていきます。茶こしにパウダーを移して、指でトントン叩きながらベースに落とします。右の画像のようにランダムな感じでOKです。
ポイント
複数の色のターフやカラーパウダーを撒く時は、基本的に濃い色から撒くのが原則です。ここでは、ダークブラウン⇒緑色ブレンド⇒ライトグリーンミックスの順もなります。
③ターフ(緑色ブレンド)を撒く
続いてターフ(緑色ブレンド)を撒きます。先に撒いたダークブラウンを残しつつ、撒かれていない部分を埋めるようにランダムに撒きます。
④カラーパウダー(ライトグリーンミックス)を撒く
最後にライトグリーンミックスを撒きます。先に撒いた素材を覆ってしまわないよう調節しながら撒いてください。
⑤表面を湿らせる
パウダー類を撒き終わったら表面を水で湿らせます。霧吹きやスプレーの空き容器に水を入れて吹きかけますが、この時に中性洗剤を1滴混ぜると後の作業がスムーズです。
⑥ボンド水溶液で固着させる
最後にボンド水溶液をスポイトで垂らしてパウダー類を固着させます。ボンド水溶液は、おおよそ水3:ボンド1で作ります。ここでも中性洗剤を1滴混ぜることで、ボンド水溶液が玉になりません。
ボンド水溶液はスポイトをできるだけベースに近づけて、静かに染み込ませるように垂らすのがコツです。
⑦乾燥させたら完成
湿度にもよりますが、2~3時間ほどで乾燥します。触ってみて指にパウダーが付くようであれば、ボンドの量を増やして再度染み込ませましょう。
グラスマスター(芝生の達人)で立ち草の表現を加えれば、更に実感的に!
以前、地面作りと立ち草表現の練習用に作ったミニカー展示台です。作り方は今回の内容と全く同様で、そこにスタティックグラス(立ち草)を撒いてみました。簡易的ではありますが、かんたん手軽に"それっぽい"展示台を作ることができます。
- ノッホ/NOCH 60135 グラスマスター2 芝生の達人を使用しました。
ジオラマの立ち草の作り方!グラスマスター2(芝生の達人)の使い方動画
「3つの素材でかんたん手軽にジオラマレイアウトの地面を作る」まとめ
今回は紙粘土やプラスターを使わず、カラーパウダーとターフのみで簡易的な地面を作りました。
レイアウトのイメージや設定した季節、場所によってもパウダーの色を使い分けます。更にコースターフやフォーリッジ、フォーリッジクラスター、スタティックグラスなどを加えることで、より実感的な地面となります。
ポイント
- パウダーやターフは撒きすぎない
- 几帳面になりすぎずランダムに撒く
- パウダー類は濃い色の素材から撒く
- 表面を湿らせる時と固着させる時に中性洗剤を1滴混ぜる